2017/02/07

便秘と食事2

日本人の常習性便秘の約2/3は弛緩性(しかんせい)便秘といわれています。腸管全体が弛緩、拡張し、大腸の運動が弱まって腸内容物の通過が遅くなり便秘となります。

弛緩性便秘の予防や治療には、規則正しい日常生活・食事・排便・適度な運動を心がけましょう。栄養・食生活の面からは、以下に示すポイントについて出来ることから取り入れてみましょう。

1.食物繊維を多く含む食品を積極的に食べましょう。便量を増大させ、排便リズムを回復させます。食物繊維を多く含む食品は、たけのこ・緑黄色野菜・ごぼう・さつまいも・ふき・七分つき米(七分精米)・大豆・ひじき・かんぴょう・切干大根などがあります。

2.冷水・冷牛乳を適切に摂って、胃・大腸の反射を促しましょう。特に起床後の摂取が勧められます。

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3.適度に脂質を摂りましょう。脂質に含まれている脂肪酸が大腸を刺激します。

4.適度の香辛料やアルコール・酸味類・エキス分(肉・魚のうま味分)は、排便を促します。

5.糖分の多い食品は、腸管内で醗酵しやすく大腸運動を高めます。糖分の多い食品には、はちみつ・砂糖・水あめなどがあります。

6.パインアップル・いちご・りんご・牛乳・ヨーグルト・プルーン・梅干など有機酸を多く含む食品を積極的に摂りましょう。

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7.腸管内で醗酵し、ガスを発生させやすい豆類・いも類・かぼちゃ・くりなどを摂りましょう。

8.米飯の難消化性でんぷんが食物繊維と同様の働きをします。白米より七分つき米(七分精米)・胚芽米・玄米のほうが食物繊維の量も多くなり、より効果があります。

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9.食事量の確保も大切です。高齢者などは特に、食事量の過小が便秘の原因になっていることがあります。

 

e-ヘルスネット(厚生労働省 生活習慣病予防のための健康情報サイト)

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