歩幅と認知症の発症リスクに関係が?
歩幅が狭い人は認知症の発症リスクが高いというyahooニュースを目にしました。高齢者を歩幅が『狭い人』『普通の人』『広い人』と分けたとき、普通に歩いたときの歩幅が狭い人は、歩幅が広い人に比べると約3倍も認知機能の低下が起こりやすく、認知症の発症リスクが高くなるとの結果が出たそうです。
ところで、なぜ脳からもっとも遠い位置にある足腰の機能が認知症と関連するのでしょうか。歩くという動作は単純そうですが、実は脳では複雑な処理が行われています。目や足から伝わる情報を脳は瞬時に処理し、次の一歩を踏み出すように筋肉にシグナルを出します。認知症になると何らかの脳の異変(前頭葉や運動野の委縮など)により、足を前に出そうとするシグナルが脳から筋肉にうまく伝わらないため、歩幅が狭くなるといわれています。歩幅が狭い人は、将来的に認知症を発症するリスクが高くなるのでは・・という研究報告が多く見られています。 このことを逆に考えれば、日頃から自分の歩幅を意識して、より広い歩幅で歩くようにすることが認知症予防に繋がるということが言えますね。私も自分自身の歩幅をあまり意識したことがありませんでしたが、これを機に改善していこうと考えています。
週間朝日2017年4月7日号 東京都健康長寿医療センター研究所データより
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