お口は病気の入り口
口は、食べ物や空気の入り口であり、病気の入り口でもあります。外界にひらいているので様々なものが入ってきます。歯は凹凸のある複雑な形状をしていますし、舌には舌乳頭という細かい小突起が多数あります。そして、栄養も水も豊富です。このような特徴があるため、微生物が付着しやすいのです。
1日数回うがいをして、口腔内・のどを殺菌・消毒・洗浄し洗い流しましょう。また、のどの粘膜に潤いを与え乾燥を防ぐことで、体内への病原体の侵入を防ぎましょう。
うがいは、古くは平安時代から行われていたとされています。
江戸時代の庶民向け日常生活の健康教訓書である”養生訓”の中に、「臥(ふす)にのぞんで、熱茶に塩を加ヘ、口をすすぐべし。口中を清くし、牙歯(がし)を堅くす。下茶よし。(寝る前に温かい番茶に塩を加えてうがいをしなさい)」とあることからも、うがいが健康法として広く行われていたことがうかがわれます
(文責 薬剤師)