ピリン系と非ピリン系
ピリン系というのは、「ピラロゾン」という化学構造骨格を持った化合物の事です。
非ピリン系というのは、ピリン系以外の化合物の事です。
イソプロピルアンチピリンに代表されるピリン系(ピラゾロン系)解熱鎮痛薬は、キナの皮から抽出されたキニーネの誘導体が有効成分で、アレルギーの副作用が多く見られ、ピリン疹ともいわれる発疹を生じます。
一方、アスピリンに代表される非ピリン系解熱鎮痛薬はヤナギから抽出されたサリチル酸が有効成分です。
よく勘違いしておられる方がおられますが、アスピリンは「ピリン」という言葉が入っていますが、骨格はサリチル酸なので、ピリン系ではありません。
参考資料:今日のOTC薬 –解説と便覧- 2013年 南江堂