咳はどうして?
【咳は、気道に侵入してきた異物を排除するために必要な生体防御反応】
咳は、肺や気管などを守るために、外から入ってきたほこり、煙、ガス、風邪のウイルスなどの異物を気道から取り除こうとする体の防御反応です。
異物が気道に侵入すると、咽頭や気管、気管支などに存在する咳受容体が刺激され、その刺激が脳にある咳中枢に伝わります。
咳中枢からの刺激は、横隔膜や肋間膜、呼吸筋に伝わり、咳が起こるのです。
咳にはまた、気道にたまった痰を外に排出する役割もあります。
痰は、気道粘膜にある繊毛(細かい毛)の表面を覆う粘液(粘膜の表面を潤し、気管支を保護する役割があります)に細菌、ほこりなどが混ざったものです。
細菌やウイルスの侵入や、気道に炎症があると痰が増え、これが刺激となって咳が誘発されるのです。